元気娘のウラジオ便り お誕生日編
皆さん、お誕生日はどうやってお祝いしますか?日本だと、身近な人が勝手に計画してくれたりしますよね?自分から公言しないのも日本の美徳感覚から来るのでしょうか。あんまり盛大に「来たれ、わが誕生日!」みたく広めている人を見た事はありません。
さて、自己主張の国、ロシアでは誕生日の人が自分で「祝ってちょうだい」とケーキやら何やら職場に持ってきたりします。ついでにレストランやカフェに誕生日の人が自ら誘って、来てくれた人には全額おごったりしちゃいます。もちろんプレゼントは持参で。
今日は絶対してはいけない失敗談をお話しましょう。2年前の夏、ロシア留学に来た当初あるロシア人の女の子、サーシャの誕生日パーティーに呼ばれました。とっても盛大で、クラブに大量に人を呼んでのパーティー。
そんな中、仕事の都合で遅れてきた手ぶらの日本人の若き外交官、日本の感覚でガンガン追加注文。ボトルも開けちゃいます。それを横目にサーシャ、なぜか笑顔がどんどんなくなるなくなる。私もそのときは日本の常識でいたので、注文しまくる彼に注意することなく踊り騒ぎ、夜はどんどん更けていきました。
朝方まで踊りあかし、さて、そろそろお開きかなあって雰囲気に。日本人は当然財布を出して、サーシャ以外で支払おうかと準備。ところがどっこい、すでに支払済みとのこと。あれれ?誰かまとめて出してくれた?
はい、サーシャが全額払っていました。何千ルーブルになったのでしょうか。怖くて聞けませんでした。他のロシア人の手前、彼女も支払いをこっちに回すこともなく静かにお財布を開いたようです。知らないって危険・・・
さて時は変わり、数日前、現在とってもお世話になってるジェーニャのお誕生日でした。彼女はロシア語学校の先生でもあり、私も昔は彼女の生徒をしていたはずなのに、いつの間にかとってもいいお友達。今は私の卒論も手伝ってくれて、本当に感謝感謝なオナゴなのです。
で、今回の写真はその誕生日の模様。1年タイでロシア語を教えていた彼女、これからタイに行くことに決まっているイーラ、ジェーニャと一緒にタイで教えていたオーリャ(そしてもうすぐタイに行ってタイ人と結婚!)、 タイから来た中国語教師のアルトン。アルトンのタイ料理と、主役のジェーニャのおごりで買った飲み物、食べ物をすべて片付けとっても楽しく過ごしましたとさ。ほろ酔いで(寮で飲酒は禁止です)まったり。アア、幸せ。ええ、とっても幸せでした。ジェーニャの質問があるまでは。
「ゆみ、ユミは誕生日に私を誘ってくれるよね?」
うわ、ご無体な。ここで聞くか。ちなみに現在何度もロシア人の誕生日に招かれている私。さすがにロシアの習慣は理解したものの面倒なのは自分の誕生日。去年は寮の日本人と、ある領事館員宅で飲み明かしましたが、今年は去年より行動範囲も広がり、当然ロシア人とも色んなグループと付き合っているわけです。みんな呼ぶわけにはいかないし、誕生日には卒論2章目書き終えるぞ!位にしか考えていなかった私、下手すりゃ誕生日にもテロリストたちとPCに向う覚悟でいたわけでして・・・。さて、どうなるでしょうか。