極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
函館から、ウラジオストクから、様々な書き手がお届けします。

2017ウラジオストクの旅 9

<6日目>
 楽しい旅はあっという間、ついに帰国の朝を迎えた。飛行機は行きと同じオーロラ航空のプロペラ機。ホテル出発が7時50分と早いので、前の晩にフロントでもらった朝食ボックスの食事を部屋で食べた。
 送迎車でウラジオストク空港へ向かう。到着の時ははやる気持ちでビルの外へすぐに出てしまったが、2012年に改装された新しい空港は売店もカフェテリアも備えられた近代的な空港になっていた。冷凍の鮭やキャビアも売っている。残ったルーブルでハチミツやチョコレートを買ったら、旅も終わり。
 
 最初は10人だったが、先に帰国した4人を除く6人での帰国、さらに成田空港から函館まで戻る人は4人と、ずいぶんさみしくなってしまった。それでも団員全員が病気やケガもなく無事故で帰国できただけで、心から安堵する。そのうえ、ウラジオどころか海外も初めての人たちも、来てよかった、また来たいと言ってくれたことが、この旅の何よりの成果であった。
 
 この盛りだくさんな旅の様子は、学報「ミリオン・ズビョースト第93号」や2017年9月17日付の北海道新聞函館版にも掲載された。それを読んだ多くの人々から、今度行くときはぜひ誘ってくれ、と声を掛けられた。嬉しい限りだ。
 
 次にまたいつ来られるかはわからないが、ウラジオストクは常に変化している刺激的な街だ。すでに訪れた人は再訪を、そうでない人はぜひともこの街の魅力を感じに、訪れてみてほしいと思う。(終わり)
  
          

ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大 渡 涼 子