極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
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2019年オリジナルカレンダー 10月は??

<10月>旧日本総領事館と旧デンビー商会(ウラジオストク)
 日本とゆかりの深い建物がウラジオストクには今なお残っています。その代表格が旧日本総領事館です。20世紀初頭のウラジオストクは、ロシア人のみならず、ドイツ人、中国人、朝鮮人、日本人など外国人が多数暮らす国際都市でした。1876年に日本人人口が100名近くになった時、「貿易事務館」が設置され、日露戦争後の1907年「領事館」に昇格、1909年に「総領事館」となりました。
 この写真の建物は、1916年にオケアン大通りに完成したもので、写真右上には空想上の動物グリフォンを見ることができます。
 左下の写真が旧デンビー商会です。ウラジオストクに本店を置き、1899年に函館に支店が開かれました。デンビー商会はカムチャツカにサケ・マスの缶詰工場を建設し、大いに繁栄しました。この建物は、ロシア革命後の1918年から1930年までは朝鮮銀行が所有していました。