函館西高校で出前講義を開催
10月24日(火)、キャリア教育・職業教育の一環として市内8高等教育機関で構成するキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)の主催事業「出前講義」に本校も参加しました。
CCH加盟校8校から教員が派遣され、1~2年生を対象に計14講座が開講されました。本校からは、デルカーチ・フョードル副校長の「ロシア:国と生活」とイリイン・ロマン准教授の「はじめてのロシア語」の2つの講義を行い、計83名もの高校生が極東大学の講義を体験しました。
例年は午後に行っていましたが、今年初めて午前中に実施しました。50分の授業を2回行うため、デルカーチ先生とロマン先生の講義を受講した生徒さんもいれば、昨年デルカーチ先生のロシア語の講義を受けたという生徒さんもいました。ロシアへの関心の高さがうかがわれます。
デルカーチ先生の講義では、今年初めてロシアの地理、民族、住、食について取り上げました。広大なロシアの大地に走るシベリア鉄道沿いに町は発展し、様々な民族が暮らしていることについて詳しい説明がありました。「住」では、森林豊かなロシアでは、伝統的には木造の丸太小屋で暮らしていましたが、1930年以降は煉瓦造のアパート(「スターリン建築」)に一新され、さらに第二次世界大戦後の復興期にはコンクリートパネルによるプレハブアパート(「フルシチョフカ)が大量に建設され、住宅難を解決し、現在は高層アパートが大都市では林立していることなどについて触れました。「食」は、最近はやりのファストフード店について紹介がありました。
ロマン先生のロシア語の講義では、31文字あるロシア文字(キリル文字)を26文字の英語のアルファベットと比較しながら学び、自分の名前をロシア文字で書いてみました。「こんにちは」、「あなたのお名前は?」、「ありがとう」など、簡単なロシア語会話も、一緒に声に出して覚えました。
出前講座が実施された北海道函館西高等学校は函館校のすぐそばにあるため、生徒の皆さんは毎朝の通学で八幡坂を上りながら本校の看板を目にしているはずです。今回の出前講座が、ロシアやロシア語、そして日ロ関係への関心に広がっていくことを期待しています。