極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
函館から、ウラジオストクから、様々な書き手がお届けします。

2017年のロシアを振り返って

 一般向け文化講座「はこだてベリョースカクラブ」今年度第8回目(最終回)の講話内容です。
テーマ:「2017年のロシアを振り返って」
講 師:イリイン・セルゲイ(本校校長)
 2017年、ロシアで報道されたさまざまなニュースを紹介しました。シリア紛争、トランプ政権の「ロシアゲート疑惑」、ウクライナ問題、ヨーロッパからの経済制裁等、日本ではロシアに対するイメージが悪くなるようなニュースが多かったのですが、ロシアの立場では別の角度から解釈がなされています。単純に良い悪いの区別ではなく、情報収集は幅広く行い、いろいろな見方をすることが必要だということです。
 良いニュースとしてはロシア国内の死亡率が低くなり、出生率がそれを上回ったこと、また医療制度や環境がよくなっているため、寿命も延びているということです。良い治療を受けたければコーカサス地方やモスクワやサンクトペテルブルクのような大都会に行くのがいいが、残念ながら極東地方の死亡率は一番高いそうです。
 そのほか、3月18日に行われる大統領選挙についても注目が集まっているというお話でした。
 年度の最終回には、講話後に茶話会を開いています。今回は鮭のピロークと紅茶をいただきながら、受講生のみなさんで楽しくおしゃべりしました。
 なお、ベリョースカクラブは2018年度の受講生を募集中です。毎年継続して受講される方も多い、人気の講座です。ロシアの文化や風習について、気軽に触れてみませんか?
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