2020年オリジナルカレンダー 3月は??
<3月> エカテリーナ宮殿(サンクトペテルブルク)
この写真はペテルブルク郊外に位置するエカテリーナ宮殿で撮影したものです。
この名称はロシア帝国の女帝エカテリーナ1世に由来します。現在の宮殿は1756年に完成し、ロシア帝国の貴族たちは避暑地として夏をこの場所で過ごしました。
また、江戸時代に日本からロシアに漂流した商人・大黒屋光太夫が帰国を願い出るために1791年、エカテリーナ2世に謁見を果たした場所としても知られています。
この広間は壁際に鏡が多くあり、「鏡の間」とも呼ばれます。外からの光が広間の鏡や装飾に反射してより明るく、美しさを増していました。
私はこの場所を訪れた際、今まで見たことのないほど豪華な装飾が壁や天井、床にまで施されていて、とても驚いたのを覚えています。宮殿は私たちを含めたくさんの観光客で混雑していたのですが、一瞬流れが途切れたタイミングを見計らい、まるで貴族の時代にタイムスリップしたかのような写真を撮ることができました。